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MSX: DISK版のゲーム

MSXの特徴はROMカートリッジでしたが,MSX2後期あたりからはDISK版のゲームもたくさん出てくるようになりました.これでなんとなく他のPCと渡り合えるようになった気がしたもんです.というわけでDISKで発売されていた懐かしいゲーム達を紹介.ちなみに,下記は10年前くらいに書いた文章です.

 

アドベンチャーツクール

テキストベースのコマンド選択式アドベンチャーゲームの作成ツール.自分でシナリオを書くのは大変だし,結局オリジナルゲームを作ることはできなかったが,確かサンプルでついてくるデータが,「オホーツクに消ゆ」のデータでびっくりした覚えがある.

 

クリムゾン

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2DのRPG.結構有名で,評価も高い.システム的には3人パーティということもあり,ドラクエ2に似ていると思う.特徴としては,音楽が美しいことや,敵キャラのグラフィックがきれいなことが挙げられる.それほど難しい謎も無かったはずだし,シナリオを楽しめるRPGだったと思う.

 

大航海時代

光栄の貿易シミュレーション.大航海時代をモデルにしたゲームだが,自由度が非常に高く,大変面白かった.商人として交易してもいいし,この交易が非常に面白い.各国の相場や自分の船の積載量などを考慮して交易ルートを構築していく楽しみが大きい.また,海賊として船を襲う立場になってもいいし,冒険家として宝捜しをしてもいい.名声を高めて王位を得ることを目的にしてもいいし,世界一周を目指してもいい.好きなようにゲームを進めることができ,面白かった.おすすめのゲームです.

 

DANTE

RPGの作成ツール.結構細かいところまで設定でき,ある程度のゲームを友達と協力して作ったりした.サンプルゲームもそれなりの完成度を誇っている.今はWindows版のRPGツクールもあるのであまり需要はないが,当時はRPGが自分で簡単に作れるので楽しかった.

 

ディスクステーション

コンパイルが始めた画期的なシリーズ.1000円程度(すぐに2枚組2000円になったが)で,オリジナルゲームや市販ソフトの体験版がつまったFDDを月間で発売していた.当初,このやり方は成功し,現在のディスクマガジンの形態を形作ったといってもいいだろう.連載シューティングなどさまざまな試みを行ない,大変注目していたし,友達と交代で毎回買っていたのだが,MSXの衰退に合わせてディスクステーションの売り上げも衰退し,ついに32号で終了してしまう.魔道物語や魔導師ラルバ,ぷよぷよなど,ディスクステーションから生まれたゲームも多い.

 

魔道物語 1-2-3

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コンパイルが元気なころ発売された,「マジカルボイスRPG」.とにかくしゃべる,しゃべる.しかもPSGを使っているはずなのにやけにクリアな音声.この音声技術に関しては他のどのメーカーも魔道物語以上のクオリティを出せなかったと思う.また,新しい試みとして,一切のパラメータをプレイヤーから隠している.プレイヤーは主人公のセリフから健康状態を判断しなくてはいけない.しかし,セリフパターンがほとんどないため,結局あまり考える部分はない.このセリフがきたら回復,というパターンになってしまいがちである.また,後のゲーム,「ぷよぷよ」で登場するキャラクタはほとんどこのゲームからとられたものである.

 

魔導師ラルバ

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コンパイルのギャグAVG.気の抜けるギャグと軽いボリューム.4章立てなのだが,1章はあまりにあっけなく,しょうもなく終わってしまう.ギャグも不発だ.しかし,2章からだんだんボリュームも増えて,面白くなってくる.ギャグもどんどん切れが良くなっていき,面白い.「おどる」「熱血する」「ぼーっとする」などというへんてこなコマンドが登場するのも面白いが,それが役に立つ時が来るのがすごい.

 

抜忍伝説

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「ラストハルマゲドン」で,後に有名になるブレイングレイの初作品.世界観やストーリーは大変いい.ただ,このメーカーのゲームすべてに当てはまるのだと思うが,シナリオに非常に気を使っているにもかかわらず,システムはまったくショボい.ディスクアクセスが異常に長く,ちょっとやる気にならない.両方ともゲームを昔から持っていたがクリアしていない.敵が現われるたびに30秒以上ディスクアクセスされたらたまったもんじゃない.しかし,エミュレータを使って,ディスクをイメージに落としてからやれば遊べる速度になると思う. 

 

ソーサリアン

日本ファルコムの有名作品.シナリオが後から追加できること,魔法のシステムが,属性を掛け合わせることで魔法を作るなど独特であったことが特徴.このソフトはMSX後期,MSX-FAN上で移植希望の盛り上がりを見せた.しかし,ファルコム自体は移植を決定しなかったため,他のメーカーが開発に名乗りをあげ,TAKERUでの販売となった.雑誌の移植希望がメーカーを動かした数少ない例であろう.ゲームのほうは,さすがに本家よりはだめだったらしいが,それなりに面白かったです.

 

サムゲーム総集編

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ディスクステーションのスペシャルで,「にゃんぴ」というゲームが出た.そのディスク2に収められていたのがこのゲーム.「サム」という鼻垂らしが繰り広げるミニゲーム集みたいなもので,一本一本はディスクステーションに連載収録されていました.で,このミニゲーム一つ一つが結構高いクオリティで動作するので,昔は結構遊んでました.

 

テトリス

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一大ブームを巻き起こしたブロック落しゲーム.これが出た後,山ほど同じようなゲームが登場し,「落ち物」という新しいジャンルを生み出した.ゲームセンターで初めて見た時は,「変なゲーム」という印象しか持たなかったが,ゲームボーイでやってみて面白さがやっとわかった.その後は非常にはまった.しかし,このMSX版を手に入れた時にはちょっとがっかりした.スペースキーで落とすのだが,落としながら移動ができない.ゲームボーイではそんなことなかったのになぁ..と思いつつファミコン版を友達の家でやったら,ファミコン版もそうだった.というわけで,ゲームボーイ版がいちばん面白かった.

 

たんば

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タイトルまま,丹波哲郎が監修したあの世をリアルに(笑)シミュレートしたボードゲームをまったくそのままMSX上に再現したゲーム.パソコン上に再現する上で便利にアレンジされているかといえばまったくそうではない.マウスを使わないとゲームにならない.おすすめしない.

 

サーク

マイクロキャビンのRPG.マイクロキャビンはMSX最終期までソフトを出し続けてくれた数少ないソフトハウスだが,それまではアドベンチャーゲームばっかり作っていた.んで,突然RPG「サーク」を作った.この「サーク」の出来は粗削りではあったがなかなか完成度が高く,これ以降マイクロキャビンはさまざまなゲームを発売することとなる.プリンセスメーカーやキャンペーン版大戦略など他メーカーの作品の移植も積極的に行なった.

 

サーク2

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意外な(失礼)ヒットを飛ばしたサークの続編.見下ろし型のRPGであるにもかかわらず,ジャンプができるというシステムが導入されている.この高さの概念を導入したことで計算量が増え,TURBO R以外では動作があきらかに重い.家はTURBO-Rだったので気づかなかったのだが,友達のうちでやると非常に苦痛だったような気がする.シナリオは良く覚えてないのですが,なかなかよかったような気がします.

 

サーク ガゼルの塔

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サークシリーズの番外編とも言えるゲーム.トラップだらけの塔を上っていき,はぐれ妖魔を倒すのが目的.フレイやホーンといった今までに出てきたキャラクタがパートナーとして登場し,いっしょに連れているパートナーによってさまざまな支援効果が得られる.

 

フレイ サーク外伝

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サークシリーズに登場するキャラクタの1人であるフレイを主人公にした縦スクロールシューティングゲーム.基本的にはコナミの王道縦スクロールシューティングに習った感じの進め方である.このゲームはTURBORだと魔法を使った時に名前をしゃべってくれる.TURBORのPCMを用いた数少ないゲーム(もしかするとこれだけ?)である.

 

吉田工務店

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この変な名前のソフトは,いわゆるツクール系のソフトで,縦スクロールのシューティングゲームを作ることができる.ゲームランドとは比べ物にならないくらい(笑)自由度が高く,面白そうなゲームを作れそうだったので購入した.買ってみるとやっぱりやることが多いので大変でしたが,それなりのものを作って完成させることができました.

 

イース

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MSXで遊んだRPGの中で最高峰.はじめてやったディスク版のゲームでもあります.音楽,グラフィック,シナリオともに非常に完成度が高く,Windowsにもリメイクされました.リメイクといっても内容はそのままで,今でも通用するゲームであったことがわかります.フロッピードライブ買ってよかったなあと素直に思ったゲームです.ボスキャラクタが非常に強く,何回もやり直さなくてはならないのですが,攻略法を必死で考え,難しい操作をミスなく行なうことで勝てた時の嬉しさは大きいです.

 

イース2

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個人的にはMSXRPGの中でいちばん面白かったゲーム.グラフィック,シナリオ,音楽すべてがパワーアップしている.音楽は,当時ちょうどFM-PAC(FM音源カートリッジ)が普及し始めた頃で,なんでFM音源対応にしないのかと不満に思ったりしましたが,実際にゲームで音楽を聴いてみると非常にすばらしく,不満はまったく吹き飛んでしまいました.ファルコムはPSGの使い方が非常にうまい.リズムパートはどうやっているのか,非常に切れのいいスネアが聞けるし,メインパートは2チャンネル重ねることで非常に厚みのある音楽が流れてくる.

シナリオに関しては,当時,どのRPGでも実現されていなかった「ドラマチックな演出」が数多く見られた.鐘つき堂での階段を上るごとになる鐘の音など,2頭身キャラが演技しているだけなのに,ビジュアルシーンに勝るとも劣らない演出を見せてくれ,非常に感情移入できたことを覚えている.

魔法の存在によって,ボスキャラ戦が非常に簡単になった.この点で批判する人も多いが,個人的にはシューティングゲームみたいで面白かった.前作と違って,詰まってしまうほど難しい敵がいないので,万人にお勧めできるゲームである.

 

イース3

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イースシリーズの3作目.本作品はなぜか横スクロールのアクションゲームに変わってしまった.多重スクロールを用いて非常にきれいな画面を実現している.ファルコムは,イース2での鐘つき堂のシーンのように,ドラマチックな表現をさらに増やすためには,サイドビューの方がいいと判断したらしい.確かにその試みはわかりますが,(MSX版に関していえば)少し失敗しちゃったような気がします.まず,MSXという非力なマシンで多重スクロールを行なうことで,非常にストレスがある動きになってしまっています.シナリオに関しても,サイドビューだからより感動できた,というシーンは正直言ってありませんでした.ボス戦もなんかジャンプして剣を振り回すのはどうも戦略性が減ってしまったような気がします.

と,出来上がったものを見てみると不満が多いのですが,イースシリーズということを考えなければいいアクションゲームだったと思います.確かに今までのトップビューのまま3を出すと,あれだけ完成されていた2を超えるのは難しいし,大きく方向転換したことはしょうがないのかもしれません.でもイース2は何回かクリアするほどやったけど,イース3は一回しかやらなかったなあ.